曲を完成させるハック その1「他者の力を借りる」

1曲を完成させるのは、ホントにしんどい。
今日は、いかにして1つの曲の完成まで持っていくのか、そのヒントを書いていこうと思う。

■ どこまでで「1曲が完成」と言える?

どこを持って「曲の完成」というかは人それぞれだろう。

ここでは、イントロからアウトロまでの構成が整い、アレンジやメロディも固まっている状態を「曲の完成(デモ曲の完成)」と呼ぶことにする。

つまり歌を入れる前の状態のことだ。これ以降の工程としては、歌の録音、ボーカルトラックの調整、ミックス、マスタリングとなる。

「歌まで入れて1曲完成でしょう」という声が聞こえてきそうだが、その段階まで持っていくのは初心者にとって限りなくハードルが高い。

いったんは歌入れ前のデモの状態をもって、曲の完成と呼びたい。SOUNDCLOUDなどにアップしておき、人に乞われれば聞かせられるわけだ。

■ 曲を完成に持っていく2つの方法

ハードディスクに溜まっていく、8小節くらいの積み重なる習作の数々。わたしもそうだったが、みなさんにも身に覚えがあるだろう。

どうすれば8小節までしか作れない状態から、上記でいう「デモの完成」まで持っていくか。

思いつく限り方法は、2つある。それは「他者の力を借りる」と「既成の曲を参考にする」になる。

■ 他者の力を借りる

ここで提案したいのが、他者の力を借りるという方法である。

1 ユニットを組む

まずは音楽面での相方、パートナーをみつけるということである。このブログの最初の方で書いたが、わたしがDTMを再開する際にとったのがこの方法だ。

一人だととにかく怠ける。自分で決めた締め切りも破る。

どうしようもなく自分に甘い人間なわけだが、それがわかっているのであれば、そうならないような強制力を発動させようということだ。

音楽仲間を見つけるなら、下記のOURSOUNDSが一強だろう。
わたしも実際に何人かと会ったことがある。

2 コライティングの仲間を見つける

10年ほど昔の動画にはなるが、YouTuberのジェットダイスケ氏が「ガレージバンドテニス」という名称で、コライティングの1つの手法をわかりやすく示している。興味がある人は検索してみてほしい。

要は一つの音楽ファイルを複数名で使いまわし、完成まで持っていくという方法だ。

この動画では、「何か一つでも要素を加えて、相手に戻す」というやり方でやっているが、実際に誰かとやる場合は、役割分担などをもっと明確に決めてもよいかもしれない。

ここでもやり方はいくつか思いつく。

① ドラムはAさん、ベースはBさん、ギターと歌メロはCさん、など楽器(パート)ごとに担当を決める方法。これは何人かメンバーがいるバンドの曲づくりのやる方に近い。

② Aメロ、BメロはAさん、サビはBさんなど、曲のブロックごとに担当を変える方法。わたしは、以前この手法で1曲完成させてことがある。

③ 担当などは、なにも決めずに修正する箇所や加えるパートもその都度決めていく方法。これは上記のジェットダイスケ氏のやり方。

またこちらのような本もあるので、参考に。

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3 人をブッキングする

あとは人をブッキングするいう方法。これはすでに、「音楽面でのメンターをみつけよう」の記事で、書いた通りである。

月に1~数回、コライティングの相手、つまり共同制作者との制作する時間を予定に組み込んでしまうということだ。当然お金は発生する。そうなると、もうやらざるを得ない。

「強制力発動のためにお金を払う」。なんかもったいないなと思う人もいるかもしれない。それをペースメーカーに「ちゃんとやらなきゃ」「準備しなきゃ」と思い、少しずつではあっても、自分の曲が完成に向かっていくのであれば、安いものでは?とわたしは考える。

ちなみに、意志薄弱なわたしはこの方法をとっている。

長くなるので「既成の曲を参考にする」という方法については、また別途書いていく。

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