DAW はメジャーなものを選んだ方がよい
DTMを始めるにあたって、一番頭を悩まされるのが「どのDAWを使うのか」。
ここではみなさんが時間を無駄にしないよう、個人的な体験を書いていこうと思う。
わたしの使用DAW遍歴
わたしが初めてのDAWを手にしたのは震災のあった年(2011年)なので、よく覚えている。
最初に手に入れたのは、Windows専用ソフト『MUSIC PRODUSER4』というもの。誰も知らないよね。当時はこういったDTMのソフトではMIDIしか扱えなかったと思うので、正確にはDAWではない。
これはフリーソフトとして現存する『CAKEWALK』の廉価版。『CALKWALK』は当時数万(記憶によると5、6万?)はして、かなり高い印象だった。一方で、この廉価版は5,000円ほどで入手が可能。ちなみに購入検討リストに『ABLETON LIVE(確か当時は2.0)』も入っていた。こちらも当時は5万以上して手が出ず断念。
この頃は薄給のうえ借金もあった。とにかく自由に使えるお金に余裕がなかったのである。
DAWの洗礼 その1「音が出ない」
この『MUSIC PRODUSER4』で最初につまづいたのは、まずプリセット音源の音が出ないこと。色々と調べた結果、各トラックの頭にある「I/O」というところでMIDIの入出力を設定するところまではわかった。それでも音が出ない。
当時はネット上に、DTMに関する情報がいまより少なかったので本当に苦労した。いまのようにYOUTUBEに何でも情報があるという時代ではなかった。雑誌『Sound&Recording』誌を買うも、レベルが高すぎて1ページたりとも読みこなせず…。もう少し初心者寄りの『DTMマガジン』誌ですらチンプンカンプンだった。
一方で2ch(現5ch)のDTM板に関しては、いまよりも活況だったように思う。みんな情報に飢えていたんだろう。
2週間ほど格闘したものの、けっきょく音を出すことができずにこのソフトは使うのをやめた。なんたるハードルの高さ。
5,000円という値段なので、もしかしたら音源が付属してなかったのかもしれないが、今となっては確認する術がない。
DAWの洗礼 その2「気持ちが上がらない」
次に手を出したのは、『Singer Song Writer』という国産ソフト(バージョンはたしか4.0?)。これについては、音を出すことはできたものの、UI(画面デザイン)の見た目が垢抜けなくて気分があがらない。ちなみに今は『ABILITY』という名前になっている。
とにかく使っていて気持ちは盛り上がらない。コードを入力し、音楽のタイプ選ぶとそれに合わせたバッキング制作機能(自動編曲)が目玉。何度生成しても、これがなんとも可もなく不可もなく、自分にはピンとこず…。DTM自体をやる気がなくなり、しばらく放置してしまいました。
一方の水面下では、こんな音楽をやるためにDTMを始めたのか?と自問自答。「作曲と編曲はどこかできちんと習わないとダメだ」という自分なりの回答にたどり着く。それだけでこのソフトを使った意味はあったのかもしれない。
そして通い始めた音楽スクールで薦められたのが当時のLOGIC 9 express。
これまで、使ってきたソフトへの不満が一発で解消されるソフトだったのである。
時は金なり
ここで、これからDTMを始めるみなさんに言いたいこと。
マイナーなDAWは、とにかく情報が限られているということ。画面操作でわからないことがあったときに、WebやYouTubeで調べても情報が出てこないことが多い。身近なところでそのソフトに精通している人がいるならよいだろう。そうでないのなら、避けた方が無難。
安いからという理由で、マイナーなソフト、フリーソフトを使っているとかえって時間を無駄にするということである。
その間に、DTMをやりたい熱も冷めてしまうかもしれない。
とにかく「時は金なり」なのである。
有名なDAWの中で、どれを選ぶとよいかは下記で。
マイナーなDAWは用途に応じて
どうしてもマイナーなものが使いたい場合は、いったんメインのDAWは一般的なものを使用する。で、サブとして用途に応じてマイナーなものを導入するという手もある。ポイントは、用途に応じてというとこ。
上に書いた『ABILITY』も『CAKEWALK』も現存しています。ということは一定の支持者のいる、よいソフトなのでしょう。メジャーどころのDAWを一つマスターしてから、用途を踏まえて使うにはよいかと思います。
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