DTM初心者がコピーをすることのメリット7選

作曲方法
楽器上達(DTM含む)には「とりあえず、耳コピをやれ」とは、よく聞く話なのかと思う。
それが上手くなる近道だと。
わたしもこの意見にはまったくの同意である。
「耳コピって言っても、まず何から始めればいいのよ..」
「耳コピするにも音なんか聞き取れないよ」
初心者はこのように思ってしまうのも、ごく当たり前のことだろう。
わたしもそうだった。
「耳コピをしろ」と言うだけの人は、できない人のことがわかっていない。この記事ではまず、耳コピをすることのメリットを確認していこう。
*ちなみにここでの耳コピとは、既存曲を耳だけを頼りにDAW上に音を打ち込むことを指す。

DTM初心者の耳(音楽の聞き方)

まず初心者は、音楽が「1つの塊」として聞こえてしまっているケースがほとんどだろう。つまり、1つの塊と言わないまでも、ボーカルパートとそれ以外の伴奏の2つ。
多くの日本人は習慣的に、メロディーを中心に聞いている。
たとえばドラム、ベース、それ以外のウワモノ(ギター、キーボード)などを個別に聞き分けることをしていないのだ。もちろん楽器をやっている人は話は別である。

音楽のヒアリングができていない例

以前、バンドをやっていたころの話。オリジナル曲をつくろうとしたことがあった。
既存曲をベースに、リズムは流用する。で、コードやメロディ、リフは自分らのオリジナルにする。で、新しい曲に仕立てあげるという流れだ。
土台とする曲は下記の曲。FUTURE BASS的な曲を作ろうと決め、100曲ほどの候補曲から選んだ。

まずはメンバーのNくん制作のデモトラックを聞いてビックリ。元の曲では冒頭から鳴ってるベースが入っていないのである。
で、それを指摘したところ「元の曲にベースなんて入ってますか?」と。まあ、通常のベースの音階より1オクターブ高いので、わかりにくくはあるが…。

DTM初心者がコピーをすることのメリット

少し話が脱線したが、ここで耳コピをすることのメリットを明確にしておきたい。なぜか、あまりハッキリ言われることは少ないようである。
既存曲の耳コピをすることのメリットは、主に下記の7つ
① パートごとの楽器を聞き分ける訓練になる
② 曲の構成のパターンを知ることができる
③ コード進行のパターンを知ることができる
④ コードに対して、メロディをどう乗せるかを知ることができる
⑤ 音を聞き分ける耳の解像度が上がる
⑥ 相対音感を身につけるトレーニングになる
⑦ 音楽を実体化するための訓練になる
などなど、いいことづくめなのである。

オリジナルをつくりたい人こそ、まずは耳コピ

オリジナルをつくりたい人は、まずは数曲の耳コピをすることをオススメしたい。
上記⑦に書いたことは、つまり自分の頭の中の音楽を実体化することにも応用ができるということである。これによりオリジナル制作の足掛かりになる。
ただ一方で、耳コピをするのは難しい。次の機会に、より具体的な耳コピの仕方について書いていく。

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