■ DTMやる時間がない
「曲を作りたくてもDTMをやる時間がない」
社会人DTMerがぶちあたるのが、この問題。
以前、1日のスケジュールの記事でも書きましたが、DTMに向き合う時間を1日1時間も取れない場合の対処法についてここでは書いていきます。
まず「自分にとって大事なことの優先順を決め、それとのバランスを取っていく」ということでしかないでしょう。
時間が取られることとしては、下記のことが考えられます。
2 家事や掃除、日用品の買い物など、生活に必要なこと
3 配偶者(恋人)、子ども、友人に関連すること
4 自分や家族の健康問題、介護など
上記は通常優先すべきことがらであり、DTMなどの趣味の時間はこれらの次でしょう。
これらに何か問題がある場合、まずはそれを解消することに注力する。数カ月、もしくは数年でもDTM関連のことをストップするのは一つの選択だと思います。
ただ、この中でも1の「仕事の忙しさ」に関しては、自分の力でどうにかなる場合も。今回はそのことについて書いていきます。
■ 自分から動いて労働環境を変える
わたしは長らく、長時間労働が常態化した会社で働いてきました。なので「仕事で時間がない」という状況については、よくわかります。家に着くのが22時以降では、時間の面でも気力の面でもDTMをやるどころではないでしょう。
そこで自分の経験からの対処法です。
当時の自分にアドバイスができるのであれば、まず労働環境の改善には、自分から動いてできることがあるということ。忙しさの渦中にいると自分を取り巻く状況は見えにくくなってしまいます。
まずは下記のことをしてみましょう。
2 業務量に関し、上長に掛け合う
3 部署異動の申請を出す
異動申請しても、受け入れてもらえないという話も聞きます。2,3回言ってダメで諦めるのではなく、言葉を変えて10回言う。10回でも変わらないのであれば30回は言い続けるということ。
それでも会社が動いてもらえないこともあるかもしれません。その場合は、思い切って環境を変えるための転職を検討することも一つでしょう。
「いい会社だから辞められない」「周りの人もいい人で…」という声もあるでしょう。ですが、すでにそれだけの残業量を課している上に、30回もお願いしたことを聞いてくれないという事実があります。その時点で、よい会社かどうかは微妙でしょう。
■ あなたがいなくても仕事はまわる
また「自分がいないと職場がまわらない」と、忙しさからナゾの使命感に酔ってしまっている人もいるでしょう。
どんなに優秀だろうが、一般的なビジネスパーソンの仕事で替えのきかない人はいません。柳井さんや三木谷さんレベルになれば話は違うのでしょうか。いや、彼らですら替えは効くのかもしれません。
現にアップルであってもジョブズ不在の穴は、埋まってしまっています。革新性のある商品を生み出せているかどうかという点を除外すればですが。
■ リフレッシュのススメ
そんなナゾの使命感が沸き起こっている場合は、忙しさで頭がおかしくなっている状態です。まずは週末に近くの自然のなかにハイキングにでも行き、頭をリフレッシュした方がよいでしょう。
キャンプに行くのもよいでしょう。わたしも一度、いきなり思い立ってやったことがあります。アマゾンで注文すればテントも2,3日で届きます。週のはじめにもう限界だと感じたら、すぐに注文しましょう。
1泊であれば、別にコンロなどが無くてもなんとかなります。1日分の食料と水とテントだけ持って、出かけてみましょう。テントの設営をやったことがなくても、説明書を見ながら、現地でなんとかなります。
そういったリフレッシュをした上でもいまの環境を選ぶのなら、それも選択のうちでしょう。
詳しく書くことは避けますが、自分も家族の介護があったときも大変でした。
起床→仕事→夜から病院(洗濯等の身の回りのこと)→帰宅→風呂・食事で、もう1日が終了です。
その生活の中でも、電車の移動時間などで2,30分の何もしない時間はありました。ただ、その時間にスマホを取り出して「さあ、Garage Bandで曲作りでもするか!」とは、とてもなりません。
■ 本当に大切なことが何なのかを考え直す時間をもつ
まとめると、DTMは1に「時間」、2に「精神的な余裕」がある程度ないとできない趣味だと思います。
究極的には、中断したところで別にDTMは逃げていきません。
大事なのは自分にとって何が大切なことなのかを一度考え直す時間を持つこと。上に書いたようにハイキングなりキャンプなりに行って、ゆっくり考えてみてください。
その時間すら取れない切羽詰まった人もいるかもしれません。そんな方はスマホやPCは家に置いて、ノートとペンだけ持って、2時間ほど近くのカフェに籠るのでもいいかもしれません。GTDという手法がありますが、頭の中に引っかかってることを全部書き出してみてください。
不思議なもので、紙に書き出すことで急に物事に客観的になれたりするものです。
また、DTMに集中できない要因がある場合、その問題が片付くまでは活動を止める勇気を持つのも選択肢の一つでしょう。
これを読んでいる人は人生を豊かにするために、DTMをやろうとしてるのかと思います。だとすれば、それが苦しみのタネになっては元も子もないのです。
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